【アスキー編集部】第263回 当面は年2回の大型アップデートが提供 『Windows 10のサポート期間』

年内にも正式版の提供が開始される 11。アップグレード条件が厳しく、ここ3~4年以内にリリースされたパソコンでないと利用できないことが話題になっています。それ以外のパソコンではどうなるのか。前回の本コラムでも紹介したように、少なくともあと4年は問題なくを利用可能です。

まずはあらためて、Windows 10のサポート期間を確認しましょう。Home/Proエディションでは2025年10月14日までとなっています(https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/windows-10-home-and-pro)。年2回のペースで提供されている機能のサポート期間は基本的に18ヵ月。ここから考えると、少なくとも2014年春までは、この機能アップデートが用意され続けることは間違いないでしょう。もちろん月例のアップデートはサポート期間終了まで提供されるはずです。

また、開発者向けにWindowsのプレビュー版が配信されるWindows Insider Programでは、今秋のアップデートとなる予定の「Windows 10 Ver.21H2」のプレビュー版が登場しています。ただし、現時点で公表されている新要素はかなり少なく(https://blogs.windows.com/windowsexperience/2021/07/15/introducing-the-next-feature-update-to-windows-10-21h2/)、新しいー仕様への対応や開発者向け機能に限られています。やはり新機能の搭載はが中心になっていきそうですが、逆に言えばWindows 10の変更点は今後は少なくなり、安心して使い続けられるとも言えます。

その意味では、Windows 11へのアップグレードに対応したパソコンであっても、「Windows 10を使い続ける」というのは現実的な判断でしょう。Windows 11へのアップグレードは無償とは言え、UIに変更が加わること、また新機能の採用で何らか問題が発生する可能性は否定できないことから、特に業務用マシンであれば相応にリスクがあります。Windows 11にしかない機能が必要になった時点でアップグレードを検討しても遅くないはずです。

いずれにしても現在のWindows 10マシンは、あと4年強はそのまま使い続けられます。もし当面はアップグレードをしないという選択をするのであれば、Windows 11の状況を横目に見つつ、2023年頃にあらためて移行を検討し始めるということになるでしょう。

(アスキー編集部/ 提供)

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